【洋裁】伸び止めテープの話

基礎のキソ

~伸び止めテープを貼る目的~  

伸び止めテープをはる目的として主なものには以下の三つがあります。

1、「作業性」伸びを止めて縫いやすくする (ラグラン線、袖ぐりなど)

生地の動き留めること伸びを抑えて、縫いやすくします
多少は仕上がってからの伸びを防ぐ意味もありますが、衿ぐり、前端、肩線、表衿の外まわりは、
縫い目が波打ったりしやすいので、縫いやすくするために貼っています。
ですので、中表に合わせてしつけをかけて型紙通りのサイズに仕上げることができるなら、
出来上がった洋服のためにはあまり重要ではない気がします。

2、「保形」伸びを止めて形を保つ (肩線、袖ぐりなど)

衿折れや地衿の衿腰(衿が折れる線)などに貼って表地の地の目を動かないようにします

3、「補強」弱りやすいところを補強する (ファスナー付け位置など)

縫い目が裂けやすい生地の場合に縫い代に貼ってほつれ防止にしたり、ポケット口など頻繁に摩擦などがあり、強度を高めたい時に使います

~伸び止めテープの基本の貼り方~ 

縫い目にかかるように、出来上がった時に縫い代の中に隠れるところに貼るのが基本です

~伸び止めテープの巾~ 

「縫い目にかかる」ようにするには縫い代の巾+2mmが基本になります
10mm巾の縫い代の場合は12mm
12mm巾の縫い代の場合は14mm
市販の伸び止めテープは10.12.15mm巾など巾が限られますので14mmのときは15mm巾を使用するとよいと思います

~ハンドメイドの洋裁に伸び止めテープを使う場合~ 

でも、家庭用の洋裁に使うときはたくさんの巾を揃えるのもムダが多いと思います。
縫い目にかかればよいので10mm巾の縫い代に10mm巾のテープを使い、端から2mm離して貼ってもよいです。

~代表的な伸び止めの貼り方例~

★ファスナー付け位置

個人的には少し伸縮して生地になじむ素材のもので10mm巾か12mm巾の伸び止めテープを使用しています。平織の硬いものより扱いやすいのでお勧めです。それ以外の巾を使いたいときは接着芯をカットして使っています。
このようなテープです↓


~伸び止めテープあれこれ~ 

一口で伸び止めテープと言っても巾以外にも素材や特性もさまざまなものがあります。
素材は私が使用しているような少し伸縮するものから、平織りのしっかりしたものまで様々です。
また、縦地の目のテープや少しバイヤスのもの、半分バイヤスのもの。2種類の巾の違うテープを重ね縫い合わせてあるものなどあり、
袖ぐり用、前端用、滑脱(生地の縫い目が割れてしまうこと)防止用などの用途によって
副資材メーカーさんはたくさんの種類を作られています。
なぜたくさんの種類があるかというと、いろいろなアパレル会社の要望に答えるため、
というか答えてきたから増えたのでしょう。
アパレルのものづくりはいかに「手間なくきれいにたくさんの同じ商品を作る」かということに尽きると思います。それに合わせて縫製を簡単にするためにテープや接着芯が開発されます。

最後はお好み次第

私は、家庭でのハンドメイドはアパレルのそれとは別だと考えています。
ていねいにしつけしたり、ゆっくりと針を進めたり、部分的には手縫いしたりと応用が出来ます。
「縫いにくそうだな」と感じたら伸び止めを使ったり、しつけをしたりと方法もさまざま選べるもので、「こうでなくてはいけない」と決め付けず、素材やデザイン、お好みにより芯や伸び止めの使い方を柔軟に考えたらよいと思います。

過去記事の伸び止めテープの話

割烹着の裁断をしている途中で、芯とテープの仕様を変更したくなりました。
あくまでもざっくりナチュラルな雰囲気に仕立てたかったので、かっちりとしがちな芯をなくすことにしました。伸び止めテープはもともと使うつもりでしたが、使い方を変えることにして、結果的には画像のようになりました。伸び止めテープを貼りながら、つらつらと伸び止めの役割について考えたりしてみました。これは芯地にも言えるとおもうのですが、「すべては作る人のお好み」ということです。

一般的な「芯・テープ」の使い方というのはありますが、仕上がりのイメージや表生地の性質によって自由に利用してもらってよいものだと思います。私の場合は「めんどうだから」とテープを貼るのを省略して、縫いにくさに「あ~、貼っとけばよかった」って自責の念に駆られることも度々です・・・。めんどうでも必要と思われる場所には利用するのが得策です。簡単に美しく仕上がります。

では今日もぼちぼち行きましょう。

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