どうも、ぼちぼちです。
最近メディアで、障害を持つ人のための洋服お直しサービスをする会社ができたと知りました。
この会社の名前は「キヤスク」、もともとユニクロにいた方が立ち上げたそうです。
ニーズはあるけど採算が合わない
ユニクロ当時、障害者用の服がない。と定期的に要望があったそうです。
けれど、人によって障害も様々です。
「好み×障害×少数」という問題をかかえ、安く既製品を提供するのは不可能に思えます。
高額になるうえに好みをカバーしきれません。ジレンマです。
店舗なし。オフィスなし。
そこで「既製品をお直しする」サービスを思い付いたそうです。
なんて頭いい!
障害といっても事故で後天的に障害を負った人もいます。
これならもともと持っていたお気に入りの服を脱ぎ着しやすくできます。
なるべく安価に提供するために、店舗は持たず、オフィスもないそうです。
ネット上の注文システムで、お直しする人と注文する人を結び、
関わる人みんな自宅がオフィスなのだとか。
お直しする人
お直しする人は、障害のある子供がいた人や、プロ縫製経験者。
システムの中で相談に応じてから作業するそうです。
匿名性
意外だったのがメルカリのように匿名です。
依頼者もお直しする人も誰だかわからないままだそうです。
これだとシステム外の利用はできないし、
トラブルを避けることが出来そうです。
ただ、社長がいう「近所のおばちゃんに相談しに行く感覚」とは
相いれない気がして違和感を感じました。
安すぎる
送料は往復とも注文者負担とのことです。
お直しメニューの値段を見てみると
Tシャツを前あきにする加工が1650円。これが一番安い価格です。
税抜きにしたら1500円。
前あきにするにはホックが必要です。
大量に購入するわけじゃないから、それほど安くできるとは思えません。
仮に150円として、それに送料が要ります。一番安い方法でも100円ぐらいかかりそうです。
合計250円。
差し引き1250円。
これの中に縫製作業料、会社の利益、システム維持費等の経費が含まれているわけです。
仮に3割会社がもらうとします。と作業料は875円です。
都市圏だと最低賃金(時給)を下回ります。
「相談なし」だとしても、荷物を受け取って送る作業もあります。
ホックの手配はどうするのでしょうか?
あー、ミシン糸も必要ですよね。誰が手配するんでしょう?
わたしの感覚ではよっぽど手の早い人じゃないと
お直しの採算が合わない気がします。
最後はお直しする人の「善意」に頼るのだったら、続けられるのか疑問に思いました。
素晴らしいサービスなので、持続可能な三方良しであって欲しいです。
では今日もぼちぼち行きましょう。
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