どうも、ぼちぼちです。
『99歳、楽しい楽しい 私のシンプル「満足生活」』は2012年に発行された三津田富左子さんの作品です。作者は1912年大正元年生まれ。発行は100歳のときですね。それから9年がたっています。今はどうなさっているのか気になっています。
99歳の言葉は真理に近いんじゃないか?
たくさんのツラいことや悲しいことも経験済みの99歳の方の言葉はまさに真理に近いのではないでしょうか?長く生きた経験の上に成り立つ「ここちよく生きる方法」は人生なかばを少しすぎた私に響きました。
思いつめてもいいことがない
自分では比較的サバサバ割り切れるタイプの人間だと思っています。過ぎたことをクヨクヨ考えても無駄だと思いますが、それでも多少は「うじうじ」することもあるのです。
三津田さんには「うじうじ」したところを感じません。その文章は力強くみずみずしくて、「老人」という言葉が当てはまらないのです。そしてとても楽しそう。あぁこんな風に生きたいなぁと思いました。
昔の人は強かった?
わたしはもちろん戦争を知らない時代に育ちましたが、祖母と同い年の三津田さんは終戦の時に平壌にいて、トラックをし立て38度線を越えてやっとのことで日本に帰って来たという激動の終戦を経験されています。今でいうところの脱北でしょうか。それでもそれほど悲劇めいてはいなかったそうです。
その前に大事に大事に育てていた娘さんを3歳で亡くされ「あの時の喪失感、苦しみは言葉には表せないものがある」と語られています。
本当に辛かった。
そうは言っても生きていかなくてはいけない。
何とか乗り越えるより仕方がないのである。
~中略~
人として生まれたからには苦難は約束ごとである。死ぬその時まで苦難を免れた人など、ひとりもいない。
遅かれ早かれ内容の差こそあれ、さまざまな形で苦難は誰にも襲いかかる。潔く覚悟を決めて、受けて立つほかはない。
乗り越えていく勇気をかき集めよう。
いかに乗り越えるかで、その人の度量がわかる。
苦しむだけ苦しみ、悲しむだけ悲しんでもどこかで折り合いをつけて、キッパリ割りきるほかはないと考える。
また、ご自身が50歳の時にご主人も亡くし、そこからOLとなって初めて働き始めたのだそう。そう、まさに「ライフシフト」されたのです。
「ライフシフト」できる人というのは三津田さんのように、柔軟な気持ちで「新しいこと」に取り組んでいける人なんだと思います。
わたしも考えが凝り固まらないように、そこは老いを受け入れないぞ。という気持ちでいます。
金言集
99歳の人の言葉はすべてが金言。
ほかにも「人生をトコトンたのしむにはコツがある」や「人生、面白くて仕方がなくなる生き方」など、まさに「金言集」といえる本『99歳、楽しい楽しい 私のシンプル「満足生活」』のご紹介でした。
では今日もぼちぼち行きましょう。
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