どうも、ぼちぼちです。
平成アパレル話
わたしが社会人になったのはバブルが弾けて数年の平成元年、
入社したのはプレタポルテ製品を作っている会社でした。
そのころは、年に2回の展示会で受注した商品を作り、小売店と百貨店に卸していました。
展示会の間に、追加でも製品を作って、地方の小売店に営業もしていました。
春夏、秋冬の展示会
展示会は、バイヤーさんが注文しにくるところです。
その注文をもらってから、本番の製品を作ります。
だから、展示会は商品が店頭に並び始める半年前に開かれました。
春には秋冬もの。秋には春夏物です。
そうなると企画が始まるのは更に半年前。
店頭に並ぶ1年前には企画が始まるのです。
繁忙期
展示会前のサンプル作りの時が一番忙しい時期でした。
午後10時近くまで働いていたこともあったと記憶しています。
トワールと呼ぶシーチングでデザインから形におこし、
それをデザイナーがチェックして、ファーストサンプル用のパターンを作ります。
それを工場に依頼。
工場さんが近かったので出来たらすぐに持ってきてくれることも多かったです。
ファーストサンプルが仕上がってきたら、パターンどおりかを確認してからもう一度チェックです。
大概はそのままOKとはならず、修正が入ります。
時には、エライ人がチェックして大どんでん返し!みたいなこともありました。
やっと展示会用のパターンが出来て工場さんに依頼します。
もちろんパターンだけでは製品は仕上がりません。
生地、芯、裏地、ボタンやその他の付属。
すべてが揃わないと出来上がりません。
間に合わない時は
でも、これが間に合わないことがしょっちゅうでした。
「ボタンはうちでつけますから」ということが結構ありました。
ボタンもデザインのうちですから、デザイナーが決めます。
決めるのが遅かったり、在庫がなかったりといろんな事情で遅れるのです。
そうやって展示会前日に届いたボタンを総出で、
さらには自社工場の人にも来てもらって付ける。というのがお決まりでした。
ある時、どんな事情だったか忘れましたけど、何もかもが遅れていて、
ボタンがトレーに並べられて付属屋さんの手持ちで届いたことがありました。
ボタンも出来立てホヤホヤだったのです。
別の会社での話ですが、レースをデザイナーが染めて、
外階段の手すりからブラブラしていたこともありました。
懐かしいなぁ。今の展示会はどうなってるのかなぁ?
今もやってるのかなぁ?
では今日もぼちぼち行きましょう。
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