どうも、ぼちぼちです。
80年代、色をほとんど排した黒ばかりのファッションを発表し、パリコレクションで世界に衝撃を与えたのが「Yohji Yamamoto」の山本耀司さんと、「COMME des GARCONS」の川久保玲さんでした。
路上生活者を見かけたとき川久保玲さんが「最高におしゃれ」と思ってインスピレーションを受けたからだと、うそか誠か当時聞きました。
感性は磨かれるというものの、世界的に偉業をなす人は抜きんでていますね。
ファッションデザイナーって、自分の内側の世界と、外から受ける刺激とを融合させて作りあげるのです。本当に才能がないと難しいと思うんですよ。
自分なりの解釈と表現を両方やらないといけないのですから。
ホームレスではないけれど
アパレル企業に勤めていたころ電車通勤でした。20年ぐらい前のことになるでしょうか。
地下鉄の中で、ひとりの女性に目が釘付けになりました。
一見ふつうの20~30ぐらいの人でした。
何がそんなに引き付けられたかというと、衿のステッチ!
ジグザグと適当に縫われていました。糸の色も本体とは違っていたと思います。どうやら傷んだところを繕っているようです。よくよく見ると、衿だけではなくあちこちそうやって縫ってありました。
今でこそダーニング(お繕い)は、おしゃれとして流行っていますが、洋服を直して着る。というのは昭和初期〜40年代前半までのことという意識だったと思います。
当時、洋服を修理して着るのは異質でした。「かけつぎ」とかの元の状態に戻す方法ではないのです。しかも年頃の女性がです。ステッチには女性の人となりをも表す力がありました。
とにかく衝撃を受けたんです。
手仕事ってどんなものでも感情を揺さぶるものがあると思います。
30分ハンドステッチ
変わって、わたしのハンドステッチがどうなっているかというと、頓挫しています。
仕上がりにまったく満足できなくて、さんざん迷った挙句、やり直すことにしたんです。
リバーシブルの表裏に出るステッチがぜんぜん違ってしまってました。
ゆがみは許容できるけど、表生地と裏生地と綿が少しずつズレて我慢ならないほどになってしまいました。
完成は遠のきますけど、このまま続けても納得できないだろうなぁと思うから。
やり直しても納得できるかどうかはわかりませんが、誰にも急かされませんしOKです。
では今日もぼちぼち行きましょう。
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