どうも、ぼちぼちです。
母がレビー小体型認知症と認定され、同じ病気のご家族の方の参考になればと、どんな出来事があったかつらつら思い出しながら書いています。話が前後することもありますがご了承ください。
2020年の2月から小規模多機能型居宅介護施設に入所後、
2021年11月から同じ建物の2階のグループホームに移動し、生活しています。
介護のデジタル化
先日のNHK「クローズアップ現代」という番組では、介護のデジタル化が話題でした。介護現場では2025年に32万人の人手不足になると考えられています。
活用の実例
ある、ホテルのような外観の最先端の施設ではデジタル機器をフル活用されています。スタッフも生まれた時からデジタル機器に囲まれている若い人たちの印象でした。
負担を減らすため、スタッフの移動はセグウェイです。
以下、デジタル化していることです。
・センサーをつけたベッドで、心拍数や睡眠の状態を一元的に観察。
・天井にモニターをつけ、転倒時などに反応して映像を通知。
・記録をタブレットで入力し、即時に全員と情報共有。
・排尿予測センサーで、事前に排尿への準備。
これによって、見守り時間が37%減り、記録に使う時間が11時間から3時間に減ったそうです。
巡回の負担が減っただけでなく、睡眠の質も良くなりました。問題が起こっても、すぐに対応できます。利用者と深く関われるようになったそうです。
デジタル導入を失敗したケース
うまくデジタル化できなかったケースも紹介されていました。
ベッドセンサーを導入したものの、タブレットの設定がうまくできなくて有効に使うことができなかったそうです。デジタルに不慣れな職員もいるのです。
デジタルを「提供する側」と「利用する側」にギャップがあるのです。あいだを橋渡しする役割が必要なのだと思います。
行政の橋渡し
行政が橋渡し役を担っているケースとして「北九州市」が取り上げられていました。専門の課があり、「利用する側」の要望を聞き取り、どのように利用したらよいかアドバイスしてくれるそうです。
結局、問題は何か?
まず指導されるのは業務の「見える化」でした。
何にどれだけ時間を使っているのか、問題点は何なのか?それを洗い出すことが重要だということです。
何をどうすればいいか?を洗い出し、ゴールを明確にするのが大事でしょう。
デジタル化以前のはなし
ある訪問介護の施設では、ほぼ同じ内容の記録を3回取ることを問題だと思っているけれど、タブレットが高くて導入できない。とのことでした。「タブレットを使ったら問題が解決しそう」っていう思いが見えます。
けれど、同じ内容の記録を3回取ることが問題であること。と、タブレットが導入できないこと。は直接つながりません。
問題を解決する道筋があって、その手段としてタブレットが当てはまる。それが逆になると、上手くいかない気がします。
まずは、複写にするか、コピーするか、スマホで撮影して共有する。とか方法があると思うのです。
こういうことって他にもありますよね?部屋を片付けたいから、収納家具を買ってみたものの全然片付かない。家具が解決策ではなくて別の要因を見落としていると思います。
過去の経験
会社員時代に「指図書」と呼ばれる、工場さんへの指示が書かれた書類をデジタル化しました。
そのとき、Excelで元の書式をそのまま再現しようとしました。
マスの割り振りやブロックの大きさ、配置など、元のままの見た目にこだわってしまったのです。
「変えないこと」への執着です。(自分自身も含めて)現状維持は一時的な「苦」を逃れられますもんね。
アナログからデジタルへは「ガラッ」とが必要です。でないと効果が薄れます。
では今日もぼちぼち行きましょう。
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