どうも。ぼちぼちです。
アメリカで粉ミルクが足りないそうです。
ニュースで見て何が起こっているのか気になっていました。
粉ミルク不足の原因
いちばん気になっていたのが不足の原因です。
「なんで?牛乳が足りないの???」
調べてみると、大手メーカーの粉ミルクを飲んだ少なくとも4人の赤ちゃんが細菌感染症で入院、
うち2人が死亡したそうです。
そのため、米食品医薬品局(FDA)が同社製の粉ミルク3種のリコールを発表し、ミシガン州スタージスにあるこのメーカーの製造工場を閉鎖したのが発端です。
このメーカーが全米の粉ミルク市場の40%程度を占めていたため、流通量が不足しました。
収入の低い家庭に粉ミルクを支援するプログラムの半数にもこのメーカーのミルクが利用されていて、こちらも供給が滞りました。
不足に悩むお母さんには、他の地域や国にいる知人にたのんだり、SNSで支援をあおいだりしている人もいるそうです。
政府が事態に対応すべく、ヨーロッパからミルクの空輸を始めました。
内部告発
CNNによると事件の数か月前に、同社従業員が安全問題を指摘する告発をし、この従業員は別の理由で解雇されたとのことです。
森永ヒ素ミルク事件
国内でも似たような事件がありました。といっても1955年の話で、私自身は知りませんでした。
会社の先輩が、この事件があったから、森永の牛乳を買わない。と言ったことで知りました。
(その時は平成の初頭でした)
粉ミルクの添加物にヒ素が混入していて、1956年の厚生省の発表によると、中毒症状(神経障害、臓器障害など)が出た被害者の数は12,344人で、うち死亡者は130名でした。
その後も、後遺症に悩まされる生活を強いられた人がたくさんいます。
食品に対する信頼性を損ない、企業のイメージも大きく傷つけた事件です。
今回のアメリカの事件もこの事件も赤ちゃんが口にし、栄養となる粉ミルクです。
わたしだったら、いくら不足してもこのメーカーの粉ミルクは買わなくなると思います。
社会的責任
赤ちゃんが口にするものは大人が与えるものだけです。
それの信頼性がおびやかされたのです。
しかも告発者に制裁をあたえて、改善せず安全性を軽視する態度は許せません。
もしも自分の子供に与えるものだったらそんなことができるのでしょうか?
大きな企業は大きな責任を担っているはずなのに、
なんで安全面、衛生面を徹底しなかったんでしょう。
一度失った信頼を回復するには相当時間がかかるはずです。
自由経済のリスク
今回の件で感じるのは自由経済のリスクです。
企業が競い合って市場のシェアを獲得し成り立っている場合、今回のような事態には無力です。
同じように、日本でも電力の自由化のあと、契約によっては関電や東電などの主力会社より価格が高くなるケースも起きているそうです。
昔は政府が、米や砂糖、塩などの市場に関与して価格の安定を図っていました。
そのほうがいいとは言いません。
ただ、大きなシェアを占める企業が問題を起こした場合に
国を揺るがす事態を招くことがあるというのは気をつけるべきかもしれません。
では今日もぼちぼち行きましょう。
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